・・・「エンドレスエイト」。この言葉を聞いて興味が沸いた方のみ読み進めていただきたい。
会社の後輩が大好きだというアニメを最近見ている。後輩が異動になるってんで供養(笑)の意味も込めて未開の地であった「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品に手を出し、見ると誓ったのだ。で・・・エンドレスエイトはその中盤あたりに出てくる話だ。
今からハルヒを見る、と言ったところ、周りのすでに見ているヤツらから「エンドレスエイトはぜひ見てくださいね」とニヤニヤしながら言われたもので・・・。ただいま寝る時間を削って問題の「エンドレスエイト」部分を見ているのだが・・・これが相当な苦痛(笑)
とここまで読んでも一体何のことか常人にはまったく理解できないだろう。なので説明すると・・・
夏休みにやり残したことがある高校1年生の少女・ハルヒの想いが時間をループさせてしまい、8月をなんと8回も繰り返すというもの。エンドレス(∞)にもかけられているんだろう。8回目の放送でその時間ループからようやく脱出するということらいしい。僕は現段階で6回目までしか見てないけど。
1回目。夏休み、楽しそう?(^^)。いいなぁ青春。もっかい高校生したいな?などと拝見。が、僕はナメていた。いかにエンドレスエイトという名前であっても30分アニメ8話分、8回も同じ内容をオンエアするなんて馬鹿げている。製作側はそんな馬鹿なことは絶対にしないと思っていたのだ。ところがどっこいまったく同じ「内容」だった。これには驚いた。呆れた。今は頭にきてすらいる。
2回・・・3回・・・4回・・・5回・・・6回・・・作画や台詞のトーン、編集が違うところを見ると・・・手を抜いているということはなさそうだ。それどころか、同じ内容を何度も作画を変えて製作しているのだから手間もかかるし役者さんの芝居も大変だろう。(内容は同じだが見せ方は微妙に変えている)
ではなぜ、こんな放送の仕方をするのか?
それは明快だ。
楽しいことも無限に続けば苦痛になってしまう。だから、楽しいことほど刹那的であってしかるべき、と訴えているのだ。
「今が終わらなければいいのに」と、楽しいことの真っただ中にいる時は誰もが思う。が、終わることが寂しいくらいが実はちょうどいい。
たかがアニメ、されどアニメ。作る方も見る方も我慢くらべをしているような感覚になる話ながら、そのテーマはなんとも壮大。人間の欲求を戒める作品と言っていいだろう。
と、いいつつ・・・先に書いた通り僕はまだエンドレスエイトの6回目。2回も残ってるんだけどね?(^^;
えぇい、8回全部見ちゃるっ!