一生に一度 (其の弐)

投稿日:2019年10月30日  作成者:結城 晃一郎

キックオフされた、準決勝「ウェールズ  VS  南アフリカ」!ヨーロッパの大会で全勝優勝したウェールズ、南半球の大会で優勝した南アフリカという、ワールドカップでしか実現しないような好カード!その試合が日本で、生で観られるなんて興奮しました!!

強豪同士の試合はロースコアの接戦に。

ウエールズ(赤)も南アフリカ(緑)も、選手たちが序盤からガツガツぶつかり合います。

6C8C945B-9B63-4FE3-A6D9-3A9220BE4D5A

※Photo by David Ramos-World Rugby via Getty Images

ちょっとのミスでお互いが反則をとられ、ペナルティキックで得点を与えるという拮抗した展開。一見派手さはないものの、両チームのキッカーがすごかった。ウェールズのビガー選手、南アフリカのポラード選手、ともにキックをまったく外さず!芸術的キックの連続に観客も沸きます!しかしトライが見られないまま前半の40分が終了!

ふぅー、と観ていた僕らも一息ついた時でした。ピッチ上に多くのスタッフが。

D85E54FD-7868-4B62-A127-7450C01FB421

注目していると、バケツとシャベルを持ち、ピッチ上のめくれた芝生を補修しはじめたのです!ラグビーは激しいスポーツ。スクラムを組もうものなら16人が32本の足で集中的に芝生を踏みしめます。そうなりゃ芝生が傷むのは必然で。ハーフタイムのこうしたスタッフの頑張りで選手たちも最高の環境で試合ができるんですね。

そして後半のキックオフ!

後半もガッツガツのぶつかり合いは変わらず!しかし南アフリカが先にトライを奪い大きくリード。が、ここからが最高でした!

後半19分過ぎ、ウェールズは南アフリカ陣内に攻め込みます。それが僕と息子が座る席のすぐそば!フォワードが激しく体をぶつけあう音が聞こえます!気迫のプレーに自然と場内は「ゴー!ウェールズ!」の声に包まれます!僕らも腕を振り上げて叫ぶ!「ウェールズ!」「ウェールズ!」

何度も何度も南アフリカのディフェンスにはじかれながら、観客の声援に応えるように攻撃を続けるウェールズ。すると南アフリカがたまらず反則!絶好の位置でペナルティを得ます!

DCE6FC9E-44BB-4835-B7F9-55D1462844BE

※Photo by Richard Heathcote-World Rugby via Getty Images

が、ここでなんとウェールズの主将、アラン・ウィン・ジョーンズ選手はスクラムを選択したのです!!絶対にトライを獲る!という宣言ともとれる選択に場内は大興奮!!(通常はいったん蹴り出しラインアウト、もしくはペナルティゴールを狙う)

もちろん南アフリカもその意味は分かっていて・・・案の定スクラムはプレッシャーを受けてまともに組んでいられません。

しかし、ほんの一瞬でした!崩れかけたスクラムからエイトがボールを出し、左にできたわずかなスキを突いて、ハーフからセンターとボールを回し、最後はウイングのアダムス選手が飛び込みトライ!!!!!

それが、僕らの目の前!!目の前のインゴールに飛び込み、トライを決めたのです!!!!!

「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」×7万人

全身の毛穴が開くような興奮、叫び、観客の熱狂は、まさに一生に一度の体験でした。。。

試合はポラード選手が決めたペナルティゴールが決勝点となり、南アフリカが勝利。見事、決勝進出を決めました。もちろん南アフリカもすばらしいプレーを連発、最高のチームでしたが、やはり目の前で見せられたウェールズの執念のトライがあまりにすごくて・・・今も思い出すと鳥肌が立ちます。

しかし試合後、またも一生に一度の経験が待っていました。

つづく!

結城晃一郎