桜、春を告げるこの花に、日本人はなぜ特別な感情を抱くのか。

山形の桜の美しさを、開花を待ち侘びる人々の思いを織り交ぜて描く。

飯豊連峰の山懐、小国町小玉川地区から樽口へ抜ける峠道の頂上に、この桜を見ようと関東一円から人が訪れるという一本桜がたつ。残雪が深い5月はじめ、2000m級の飯豊連峰を背負うように花を咲かせてきた孤高の桜。車中泊をしながら開花を待ちわびる人もいるが、雪の重みで枝が折れ、昨年は花を咲かせることができなかったという。果たして今年、元気な姿を見せることができるのか。

上山市高松、標高540メートルの高所に立つ龍神桜は、エドヒガンの一本桜。樹齢300年のこの桜がたつ場所には、かつて「竜沢」という小さな集落があった。人が住まなくなって十数年がたつが、春になるとかつての住民たちが足を運ぶ。その龍神桜を守るために・・・。カメラは竜沢集落に先祖代々暮らし続けた龍神桜の桜守の姿をみつめる。

そのほか、地域の願いを込めた鯉のぼりと桜の大共演など『わが町の桜』を美しい4K映像で綴る物語。