「Tomorrow never knows」という曲の魅力はどこにあるのか。
メロディーが好きという人もいるだろう。歌詞が好きという人も、すべてが好きという人もいるだろう。
で、僕は・・・歌詞が刺さったって話。
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予備校生だった僕は、日々勉強をしていた。それまでしていなかった勉強を取り戻すために机に向かいながら、なぜペンを走らせているのかを考えてもいた。
そんな時に聴いたのがこの曲だったのだけれど・・・そこに、あの一節があった。
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先日のライヴ。曲が進み「その場所」に近づくにつれ、脳裏によみがえるあの頃。通学した道。教室。差す光。仲間。鮮やかに見えてきた映像に、生のミスチルの音楽が重なる。
そして。
『今より前に進むためには 争いを避けて通れない そんな風にして世界は 今日も回り続けてる』
細かいことは言うまい。けど当時の僕にとってはこれ以上ないほど「実感」だった。
目からは涙。声は震えるし鼻水は出るし。でもこの一節を、僕は万感の思いを抱いて歌った。
心に刻まれた「歌」。10代の僕は歌に教えられ、そしてその歌は40代になった今も生きる道しるべのひとつとなっている。
「Tomorrow never knows」
分からないからこそ、明日も元気に楽しく生きたいなと思う。
結城晃一郎